河合夕子 Album Disography

河合夕子慕情exotica

 「河合夕子慕情exotica」は、EPIC・ソニー時代(1981-1983)の河合夕子作品を再評価するサイトです。

河合夕子☆Album 1981-1983

 

河合夕子アルバムディスコグラフィー&レビュー。1981年から83年にかけて、河合夕子さんがEPIC・ソニーに残した3枚のオリジナルアルバムおよび1本のスペシャル・カセットを紹介しています。

1st Album

リトル・トウキョウ (1981.5.21発売)   

littletk.jpgまぶしい位にキラキラのPOPSナンバーでいっぱい!
世界一美しい絵ハガキMUSIC!河合夕子のオシャレなデビューアルバム!
東京—香港—ハリウッド。南へ回ってシンガポール。
環太平洋を不思議の夏少女のキンピカ・イマジネーションが駆け巡る。

LP:28・3H-35/CT:28・6H-21
CD:ESCB-1361(1992.11.21発売)/DYCL-157(2009.7.6発売)

収録曲:テレビジョン・トリップ/ジャマイカンClimax/1959想い出のダンス・ホール/チャイナタウンでスクールデイズ(香港街学校日々)/ハリウッド・ヴァケーション/東京チーク・ガール/黄昏のジゴロ・デ・マンボ/バスクリン・ビーチ/北京挫折街(ニードロップ・シティー)/世紀末。神々のチャチャチャ

*すべて河合夕子・売野雅勇作詩/河合夕子作曲/水谷公生編曲 ただし「東京チーク・ガール」のみ河合夕子作詩

環太平洋を中心に世界各地の心ときめく光景を、ポップミュージックという美しい絵ハガキに映したファーストアルバム。デビューから3カ月後のリリースですが、この時点で唯一無比のオリジナリティを確立しています。売野雅勇との共作による歌詩は、世界各地、古今東西をテーマに、時空を超えたキッチュな言葉の洪水です。これに対しメロディーはあくまでもポップスの王道。洋楽曲にヒントを得たと思われるアレンジも多く、キャッチーではありますが、とてもエキゾチックで不思議な印象の作品ばかり。名盤と言われ続け、リリースから11年後の1992年に初CD化。2009年に再CD化(ボーナストラック「ルートB♭m」収録)。

*「チャイナタウンでスクールデイズ(香港街学校日々)」は、84年にホリプロの後輩である大沢逸美によってリメイクされました。
BEATFILEカタログ(1992年)

2nd Album

フジヤマ・パラダイス (1982.3.21発売)   

fujiyamaplp.jpg思わず息をのむイメーヂの洪水! サクラ・フジヤマ・ハリウッド。
エキゾチックな万華鏡に映るまぶしい位に美しい
ジィパングPOPグラフィティー! ◇ 夕子の「もー、最高ッ!!」の第2弾!

LP:28・3H-60/CT:28・6H-37
CD:35・8H-5(1982.11.21発売)/DYCL-73(2008.3.18発売)

収録曲:タイトル・スーパー・マーケット/東洋微笑/ヨコハマ・エナジー/蝶々夫人(マダム・バタフライ)のララバイ/フジヤマ・パラダイス/ハリウッド・ラバーボール/太陽の下のラスト・ワルツ/セ・シャボン・クロック/ラスト・キャンドル/上海慕情exotica

*すべて河合夕子・売野雅勇作詩/河合夕子作曲/水谷公生編曲

サクラ、フジヤマ、河合夕子。黄金の国・ジパングで感じる異国情緒をテーマに、和・洋・中をほどよくミックスしたセカンドアルバム。歌の舞台は、富士山、横浜、長崎など外国人が愛でる日本の名所や、異国文化を受け入れた土地が中心となっていて、よりオリエンタルな世界を追求しています。作風としてはアップテンポのものだけでなく、マイナー調のバラードも顔をのぞかせ、作家としての才能も開花。CDソフトの発売が始まったばかりの82年にCD化(2008年に再CD化、ボーナストラック収録)、高い評価を受け続ける名盤です。なお、ジャケットで着ているチャイナ服は「大中」のもの。

*大沢逸美はこのアルバムからもカバーし、84年には「ヨコハマ・エナジー」を、85年には「上海慕情exotica」をシングル化しました。

雑誌広告(1982年)

3rd Album

不眠症候群 (1983.6.22発売)  

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地球はいつも不眠シンドローム


LP:28・3H-93/CT:28・6H-81
CD:DYCL-89(2008.9.16発売)

収録曲:摩天楼サーカス/舞踏会の絵(デカダンスは私と…)/千年カスバ/ペルシャン・ルージュ/不眠症候群(シンドローム)/ペパーミント・デイズ/スノー・ビーチ/赤色(レッズ)エアロビクス/避暑地の雨/去年の夏、エーゲで

*すべて河合夕子・売野雅勇作詩/河合夕子作曲/水谷公生編曲

サードアルバムにして、EPIC・ソニーに残した最後のアルバム。ポップな売れ線の楽曲よりも、独自の音楽性を奥深く追求して行こうという姿勢が色濃く表れています。ジャケットは相変わらずチャイニーズ風ですが、内容はぐっと渋く変化し、ロック系やマイナー調のミディアムテンポがメインに。それに合わせたのか、河合夕子のルックスも、ガラリとイメージチェンジ。ライナーではパンキッシュなロングヘアに、赤メガネと、当時流行のブリティッシュなイメージ。なるほど、アジア、アメリカ、環太平洋を回った河合夕子世界一周音楽の旅は、シルクロードを通ってヨーロッパで完結。最後はエーゲ海で幕を閉じます。
この頃からメガネを外し、ライブはロックっぽくチェンジ。タイトル曲では羊を数えるひとコマもありました。2008年に初CD化(ボーナストラック収録)。

Special Cassette(スペシャル・カセット企画)

オールナイト・ホンコン (1982.11.1発売)

allnight.jpg秘かに愛聴されていた、あのスペシャル・オモシロテープ遂に発売!
話術師(D.J.)小林克也、田代マサシ(シャネルズ)
アルバム“リトル・トウキョウ”“フジヤマ・パラダイス”から
選りすぐりの12曲を爆笑D.J.でつづった必聴テープ。

CT:28・6H-55

収録曲:東京チーク・ガール/北京挫折街(ニードロップ・シティー)/ハリウッド・ヴァケーション/テレビジョン・トリップ/チャイナタウンでスクールデイズ(香港街学校日々)/バスクリン・ビーチ/タイトル・スーパー・マーケット/蝶々夫人(マダム・バタフライ)のララバイ/フジヤマ・パラダイス/東洋微笑/上海慕情exotica/ヨコハマ・エナジー

*すべて河合夕子・売野雅勇作詩/河合夕子作曲/水谷公生編曲 ただし「東京チーク・ガール」のみ河合夕子作詩


EPICのベストシリーズ“BEST&THE BEST”の一本として、カセットテープのみでリリースされた唯一のベストアルバムで、そもそもはプロモーション用に制作されたもの。業界内で評判を呼び、一般発売となりました。ラジオ番組風に編集され「リトル・トウキョウ」と「フジヤマ・パラダイス」から計12曲を収録。レギュラーを務めていた「オールナイトニッポン」をもじったタイトルが付けられ、話術師としてスネークマンショーで人気を博した小林克也と、同様の企画テープ「シャネルズ・プリゼンツ ギャグ噴射—右手のマニキュア—」でコメディアンとしての才能も開花させたシャネルズ(後のラッツ&スター)の田代マサシが参加。
MC部分と一部の楽曲は2008年にCD化された「不眠症候群」のボーナストラックとして復刻されました。

*画像協力:バセやんさん

Omnibus

ホット・ヒット NOW! (1981.11.1発売)

HOTHIT14.jpg 
シャネルズから宇崎竜童まで'81年のベスト・ヒットが、ナント14曲!!
これはもう手ごたえ十分。
 
LP:28・3H-57
 
収録曲:涙のスウィート・チェリー(シャネルズ)/夢見る16歳(シャネルズ)/ハリウッド・ラバーボール(河合夕子)/東京チーク・ガール(河合夕子)/君はプリティー(ジミー・オズモンド)/SOMEDAY(佐野元春)/ダウンタウン・ボーイ(佐野元春)/炎の女(宇崎竜童)/愛よ炎に染まれ(真田広之)/青春の嵐(真田広之)/愛のTAKE OFF(SOAP)/ワンモア・チャンス(館ひろし)/ゴキゲンRADIO(モッズ)/街角トワイライト(シャネルズ)
 

当時大ヒットを連発していたシャネルズを筆頭に、まだビッグネームではなかった佐野元春ら、EPIC・ソニー所属のアーティストによるオムニバス・アルバム。81年にリリースされたシングル曲のベスト盤で、河合夕子作品はデビュー曲と当時の新曲の2曲が収録されています。写真は表裏とも「ハリウッド・ラバーボール」のカット。こういった企画アルバムは、かつて各メーカーともボーナス商戦などによくリリースされていましたが、いわゆる大ヒットが少なかったEPICとしては珍しい一枚だと言えます。

Beatfile Index I (1992.11.21発売)

beatfilex.jpg EPIC・ソニーレコード名盤復刻シリーズ、ビートファイル11月21日発売分9枚より各1曲ずつ+それには含まれないレアトラックス4曲をボーナス トラックとして収録したクライマックスオムニバス。1980年度の大ヒット曲 「ランナウェイ」シャネルズをはじめ全13曲収録。 
ザ・ミュージック・タイムマシーン!
 
CD:ESCB-1351
 
収録曲:ランナウェイ(シャネルズ)/JUKE BOX ROCK'N ROLLER(子供ばんど)/SUPER FOLK SONG(糸井重里)/A BOY(大滝裕子)/ロックンロール・ウィドウ(宇崎竜童)/TOKYOジャンクタウン(THE BOTS)/We are DOWN TOWN Street FIGHTING BOOGIE WOOGIE BAND(D.T.F.B.W.B)/赤坂ゲイボーイ・ブルース(DANG GAN BROS.)/東京チーク・ガール(河合夕子)/星空のパナシスト(パナシスト)/ネイチャーボーイ(NACHIKO)/センチメンタル珊瑚礁(ゼロ)/OVERNIGHT SUCCESS(TERI DESARIO with CARBONE&ZITO)

92年にCD復刻されたBEATFILEシリーズ第1弾と同時発売、帯のコピー通り、各アルバムのダイジェスト版として楽しめるオムニバスアルバム。河合夕子作品は「リトル・トウキョウ」から「東京チーク・ガール」が収録されています。こうして見ると、EPIC・ソニーは新進のレコード会社ならではの個性的なアーティストが満載だったことが分かります。SONYのカセットテープのCMソングとしてヒットしたテリー・デザリオの「オーヴァーナイト・サクセス」など、シリーズにはラインアップされなかったシングル曲が入っているのはご愛敬ですね。

このサイトについて


*「河合夕子慕情exiotica」は河合夕子さんのファンサイトであり、ご本人および当時、現在の所属レコード会社や事務所などとは一切関係ありません。

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